最近、あまり見かけなくなりましたが、自動車のボディ形状の一つにハードトップと呼ばれるものがあります。
ハードトップって一体何?と思っている人もきっと多いことでしょうが、1970年代から90年代の前半にかけて日本国内で非常に流行しました。
ハードトップとは、スリーボックス車のうち、Bピラーと呼ばれる前席と後席の間にある真ん中のピラーがなく、そのため前席の窓と後席の窓がくっついているスタイルのクルマのことを言います。
非常に美しいスタイルになるのが魅力で、逆に剛性感が不足するためにコストアップとなってしまったり、ルーフが絞り込まれるので頭上空間に余裕が無くなってしまうのがデメリットとしてあげられます。
世界で初めてハードトップを採用したのは、1949年に登場したキャデラック・クーペドゥビルで、国産車では1965年に登場したトヨペット・コロナで初めて採用されました。
その後もマークやコロナエクシブ、セドリックなど、次々にハードトップ車が登場しましたが、一時の流行が過ぎると姿を消していきました。
なお、欧州車の中に4ドアクーペという新カテゴリーが誕生し、その中で復活の兆しもあります。