輸入車(特に欧州車)のガソリンエンジン車で使用されるガソリンとは
日本では基本ハイオクガソリンと呼ばれるガソリンで、
日本車の多くが使用するレギュラーとはオクタン価が違うものです。
この理由は、
日本ではガソリンと言えばレギュラーの方を指しますが
欧州では自動車用ガソリンには一般的にオクタン価の高い、
日本で言うハイオクガソリンが使用されているからです。
ハイオクガソリンとはレギュラーガソリンに添加剤を加えて
オクタン価を上げたガソリンのことです。
かつて日本で昭和40年代くらいまではオクタン価を上げた
ガソリンとして有鉛ガソリンが販売されていました。
有鉛ガソリンとは
ガソリンに鉛化合物(四アルキル鉛)を加えることで
オクタン価を高めたりエンジン内部の潤滑性を向上させた
ガソリンですが、排気ガス中に含まれる高濃度の鉛が
環境に悪影響を与えるため、
現在一部のレシプロエンジンの航空機用を除き自動車用としては
販売されていません。
今は鉛の替わりにトルエンなどの
有機系の添加物を加えてガソリンのオクタン価を調整しています。
このため、現在のハイオクガソリンは
鉛を使っていないので環境に悪影響を及ぼす心配がありません。