エンジン構造の違いって?

自動車で多く用いられているのが4サイクルのピストン式エンジンですが、エンジン構造の違いにより特性が異なります。

ピストンに燃料と空気や排気ガスを出し入れする吸気、排気弁がありますが、この部分の構造はDOHC(ダブルオーバーヘッドカムシャフト)とSOHCの2種類が存在します。

DOHCは吸気と排気用の弁が別々のカムシャフトによって駆動するのでカムシャフトの負担が分散される構造で、高回転時でもバルブ開閉の制度が向上します。

このためDOHCでは高回転、高出力運転が可能になり、スポーツカーや高級車のエンジンに用いられます。

一方、SOHCでは吸気と排気用の弁は1本のカムシャフトによって駆動する構造で、単純な仕組みなので小型軽量、低燃費で安価になりますが、高回転時のバルブ開閉の精度が低下する傾向があること、カムシャフトにかかる負担が大きくなるという欠点があるので高回転、高出力エンジンには不向きです。

このためSOHCは小型車や大衆車、エコカーなどに用いられています。
他にも燃料と空気を別々にエンジンに送り込むのが直噴エンジンで、過給機と組み合わせることで低燃費を実現しているエンジンもあります。

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